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大ノリ、中ノリも、正確にのって謡うように習慣づけなければ、ノリよく地謡が揃って謡う
ことができません。同様に、「間」(ま)を正確に謡うことも大事なことです。「間」を正確に謡わなければ、地謡は揃いません。「間」は、1つの句と、それに続く句のとの間で、文字数の不足部分を補うものです。間は、「ヤの間」「ヤアの間」「ヤヲの間」「ヤヲハの間」など、「間」長さを決めた記号で表されます。

間(ま)は、増節の生字と同じ機能のものです

1つの句は、七五調の12文字で作られます。中には七五の句ではなく、七四の句になったり、五五の句になるものもあります。そこで、これを増し節や「間」で補って七五の句にします。「間」は、1つの句と、それに続く句のとの間で、文字数の不足部分を補うものです。

間にはいくつかの長さがあります。

「ヤ」「ヤア」「ヤヲ」「ヤヲハ」は、「間」長さを決めた記号で、例えば「ヤア」の間は2拍出となります。これらの記号が付いていない場合は概ね「本間」(ホンマ)と言って、0.5拍出となりますが、「半声」(ハンセイ)の間(前句の8拍出)の場合もあります。

半拍16個に合わせる方法の一つです

字余りの句は前述の「半声」で謡い出しの位置を繰り上げ、字足らず句は謡い出しの位置を繰り下げることで、半拍16個ヒトクサリとして拍の数合わせをします。その謡い出しの繰り下げ位置を行頭の「ヤア」とかで示している訳です。一クサリを半拍16個に合わせる方法の一つが「間」(ま)です。

羽衣の一節で実例紹介

羽衣の一節「面白やあめならで」を例に、間を含む半拍16個を数えると、「ヤア」は2拍目出、本間は0.5拍出。だから謡い出しの繰り下げは2-0.5=1.5拍=3つの半拍。よって、謡い出し繰り下げ分半拍3つ+おもしろや5字+あめならで5字+モチ2つ+句末の息継ぎ1つ=16個の半拍となります。

「間」を正確に謡えば、地謡は揃います

間を正確に謡うには、拍子をきちんと理解する必要があります。「間」の謡い方を身につけるのはなかなか難しいことです。しかし、「間」をしっかりと正確に謡わないと、難しい曲などは、曲の趣旨が損なわれてしまうこともあります。「間」の謡を身につけることはとても大切なことなのです。